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第14回ヘルスケア関連団体ワークショップ 分科会&グループ発表

第14回ヘルスケア関連団体ワークショップ 分科会&グループ発表

「医療」「地域」「就労支援」「地域の災害対策」を協働で良くするために、協働の相手、課題解決、具体的な行動について話し合う

今回は「協働で医療を良くしよう」「協働で就労支援をしよう」「協働で地域を良くしよう」「協働で地域を良くし、災害対策をしよう」という4つのテーマ別で、6グループによる分科会を行いました。それぞれの団体の課題の発表、共有できる部分の整理、協働相手はだれなのか、お互いのメリット、具体的にどのように活動ができるか…。進行役とサブ進行役が常に全体の流れを見つめ、時には熱く、時にはリラックスしながら2日間にわたり活発な議論が繰り広げられました。分科会での話し合いや、グループ発表の内容を要約してご紹介します。

全体討論:専門職からの情報や、新たな心の活力、若い力への期待
多くの成果を生んだ2日間

分科会では医療、就労支援、地域、地域の災害対策の4テーマに分かれて議論・発表が行われましたが、全体討論では専門職としての立場からの発言や、法制度などの大きな枠でそれぞれリンクしている部分、活用できる部分があるという意見が出されたことが印象的でした。

「改正障害者雇用促進法や、障害者差別解消法の中に、地域や医療との協働で活用できる要素がたくさんある。それぞれの患者団体で精査し、一人ひとりに応じた対応をする必要がある」「災害支援で“受援力”という言葉が出たが、この言葉は就労問題にも通じる。面接で提出する診断書に、病気のデータだけではなく症状に波があること、自分のできること、できないことなどを記した文書を添付すれば、よりお互いのメリットにつながる」「就学の問題では、障がい児・者が使える移動サービスなどに行政も取り組んでいる。自治体の取り組みには地域によって温度差はあるが、情報収集のアンテナを張っておくことが大切」などの意見が出されました。 また、ほかにも「発表の中での“今までやってきたことが実は協働だった”という言葉に、気持ちが落ち着いた。自分がどこに向かっていけばいいのか整理をすることができた」「大学で患者講師をしているが、学生を巻き込んでの協働も地元に帰って考えてみたい」など、次々と意見が出されました。そして、介助ボランティアとして参加した2人の大学生からの「私たちの世代に期待してくれていることがわかりました。協働についてぜひ友だちにも伝えたい」という感想には、会場から大きな拍手が起こりました。

知らなかった制度や情報の知識、心の中での気づきや新しい活力、さまざまな成果をそれぞれの患者団体にもち帰ることができたのではと感じました。